日本語で意思疎通ができ、基礎力の高い人材を採用(旭日電気工業㈱・清水様)
電気設備工事会社で高度外国人材の指導を担当する清水氏にお話を聞きました。
旭日電気工業株式会社
工事支援センター
採用人材:ベトナム人 CAD 技術者 4名
清水 紀輝さん
これまでに外国人と仕事をした経験は?
現場に中国籍の方がいたことはありますが、社員として採用したのは初めてです。
採用にあたり心配だったことは?
日本語で意思疎通がちゃんとできるか、こちらの思っていることが伝わるか、日本語でわかるように返事をしてくれるかが一番心配でした。生活習慣なども違いすぎないかは気になりました。
結果として、日本人とほぼ変わらない感じで同じフロアの社員と馴染んでいて、日常で特にベトナムの人だから、と意識するようなことはありません。
具体的な採用基準や求めるスキルは?
第一に日本語能力試験N2合格レベル以上という事です。そして基本的な学習能力・意欲があり、電気やCADの知識がある程度備わっていること。最初は専門知識がないのは私も含めて日本人でも同じですから、現場で指導して覚えていってもらえばよいというスタンスです。CADによる図面作成が求める業務なので。几帳面で指導を受けたことに忠実に作業できる、または手先が器用でスピーディに仕事ができるといった方を採用しています。
どんな業務を担当させていますか?
施工図面作成関係で、今は色々な物件をとりあえずやらせてみています。3CDCADなどの技術もどんどん入ってきているのでそうした最新の技術にもトライさせています。常に課題を与えて挑戦させるような環境を作ってあげるのが大事だと思いますので。施工図面作成については日本人でも一人前にできるまで5年~10年かかると言われる作業なので、すぐに大活躍というわけにはいきませんが成長してくれています。
外国人材採用で変わったことや、新しく始めたことなどは?
少しでもスキルアップが早くなるようにオンラインでCADグループだけの勉強会を始めました。ベトナム人社員のためにという事ではなく、単純にうちの社員のレベルアップを図っての勉強会ですが、外国人採用はきっかけのひとつではありました。日本語での専門用語の理解などに役立っているようですね。
外国人材社員との信頼関係を築くために大事にしていることは?
彼らの話を聞き、尊重することです。優秀な人材が日本で働きたいと思ってくれていることを謙虚に受け止めてることが第一です。また、ベトナムの方は日本人以上に契約を重視するので労働契約、待遇や福利厚生については最初から明確にしておくことが大事です。
今後、外国人材社員に何を期待しますか?
技術的にも日本人と変わらないので、近いうちにベトナム人社員がリーダー、サブリーダーを務める組織を作って仕事に取り組んでもらいたいと思っています。うまくいけばどんどんそうしたグループを増やしていきたいですね。
サオマイジャパンを通しての採用について
現地語ができる社員がいて細かいことまで質問したり説明してもらったり。調整できるのがよかったですね。採用は失敗すると働き手も会社も不利益を被りますから、双方に詳しいコーディネーターがヒアリングして的確にマッチングしてくれるのは大きなメリットだと思います。