親日国ベトナムを知り、ベトナム人と共に働く
皆さん、こんにちは。サオマイジャパンです。この記事では、ベトナム🇻🇳🇻🇳の魅力的な文化、習慣、そして仕事に対する考え方についてご紹介いたします。
本記事は、弊社のセミナー動画を基に作成しております。動画をご覧になりたい方は、以下のリンクをご確認ください。
【人材理解セミナー】ベトナム編 ←こちらをクリック
★この記事を読むと分かること:
・ベトナムの基本情報
・文化と習慣
・ベトナム人の仕事に対する考え方
★この記事は、こんな人に役立ちます:
・ベトナム人を採用したが、どのように接したらいいか分からない企業のご担当者様
・ベトナム人を採用したいと考えている人
・ベトナムに行ってみたい方、文化や習慣に興味のある方
目次
- 概要
- 文化と習慣
• 食文化・多彩な食
• 宗教と信仰
• 家族への思い
- 仕事への考え方
• ベトナム人はなぜ日本を選ぶのか
• 仕事上の礼儀作法および文化ルール
• 仕事で、喜びの作り方
- ベトナムに関する有用な情報源
• ベトナム政府のウェブサイト
• 出入国在留管理庁サイト
• ベトナムニュースサイト
1.概要
ベトナムは東南アジアにある国で、北側は中国、西側はラオス・カンボジア、南側は南シナ海に接しています。首都はハノイであり、ベトナムは北部、中部、南部の3つの地域に分かれています。ベトナムは細長い国土を持ち、北から南へ長い形状をしています。豊かな自然環境に囲まれ、美しい海岸線や山岳地帯が広がっており、観光名所としても人気があります。ベトナムの位置は、アジアの中心にありながらも、周辺諸国との接点があり、文化的な交流や経済的な発展が盛んに行われています。
• 国名:ベトナム社会主義共和国
• 首都:ハノイ
• 地理:南シナ海に面した東南アジアの国
• 面積:32万9241㎢(日本から九州を除いた国土とほぼ同じ)
• 時差:-2時間
• 気候:亜熱帯性気候(北部)、熱帯モンスーン気候(南部)
• 人口:9,850万人(2021年)
• 労働人口:5,056万人(2021年)
• 日本にいるベトナム人口:47万人(2022年6月)
• GDP:3,661億USD(世界第40位、2021年)
• 主要産業:農林水産業(GDPに占める割合11.88%)
鉱工業・建築業(同38.26%)
サービス業(同41.33%)
• 一人当たりのGDP:3,756.49USD(2021年)
• 通貨:ベトナムドン(VND)
• 国会:一院制
• 政党:共産党
• 民族:キン族約86%、他に53の少数民族
• 公用語:ベトナム語
• 宗教:仏教(4.8%)、カトリック(6.1%)、無宗教(86.3%)
出展: 外務省「ベトナム基礎データ」
VietJo「ベトナム社会主義共和国・基本データ」
2.文化と習慣
食文化・多彩な食
皆さんは、ベトナムと言えばどのような食べ物や文化を想像されますか?
ベトナムの文化と習慣についてご紹介します。ベトナムの食文化は日本と似ており、中国の文化の影響を強く受けています。箸やご飯、魚醤(ヌニョクマム)が基本とされ、炒める、蒸す、煮るといった料理法で優しい味付けが特徴です。また、フランスのカフェ文化やフレンチ料理、ワイン、フランスパンも広く楽しまれています。ベトナムの食事は全体的にヘルシーなメニューが多いですが、生食はあまり一般的ではありません。
「家族が第一」と考えられるベトナム人にとって、食事は家族で賑やかに楽しく行う大切な時間です。ベトナム人と一緒に食事をする際には、お互いのために食べ物を取り分けたり、受け取ったりする「二人箸」という習慣があります。また、小皿はあまり使用せず、まとめて一つのお皿に料理を盛ります。乾杯の際には、グラスを口に運ぶたびに何度も乾杯し、「モッハイバー」と言って一緒に楽しむこともあります。ベトナムの食事文化は、人々が絆を深める素晴らしい機会となっています。
宗教と信仰
ベトナムの文化と習慣には、宗教と信仰も深く関わっています。ベトナムの宗教的な背景について見ていきましょう。全人口の86%は無宗教であり、仏教徒は約5%、キリスト教信者は約7%です。仏教では慈悲や自己犠牲、自制心が重視されています。また、カトリックとキリスト教も広く信仰されています。宗教はベトナムの文化と社会の結束に大きな役割を果たしています。
ベトナムの宗教的多様性は、人々の思考や価値観、日常生活にも影響を与えています。宗教はベトナム人の生活において重要な役割を果たしており、宗教的な信仰心や価値観が社会の結束を固める一因となっています。
家族への思い
ベトナムでは、仕事よりも家族を優先するという考え方が一般的です。共働きが一般的であり、女性が優れた職に就いて活躍している場合でも、出産後は子育てとの両立を考え、子育てしやすい職場に転職する傾向が見られます。また、男性も子供の学校のお迎えや習い事の送迎などで仕事を早退することがあります。
そして、ベトナムでは単身赴任は一般的ではありません。ベトナム人は家族と一緒に過ごすことが当たり前とされており、既婚者の場合、勤務地の異動がある場合でも、家族も一緒に連れて行くことが一般的です。そのため、企業が異動を提案する際には、家族を配慮した手厚い福利厚生や待遇を用意しなければ、ベトナム人は転職する可能性が高まります。
また、ベトナムでは旧正月(毎年の2月ごろ)には家族との時間を大切にします。この時期には多くの在日ベトナム人が有給休暇を申請し、故国であるベトナムに帰国し、家族と過ごすことが一般的です。
ベトナムの文化では、家族との絆が重要視され、仕事と家族のバランスを取ることが大切とされています。
3. 仕事への考え方
ベトナム人はなぜ日本を選ぶのか
ベトナム人が日本を選ぶ理由の一つは、海外に興味を持っているという点です。彼らは新しい経験を得ることに興味を持ち、好奇心旺盛です。
また、ベトナム人にとって日本はビザ申請のハードルが比較的高くない国として認識されています。観光ビザ、留学ビザ、技術研修ビザ、就労ビザなど、多くのビザ種類が用意されており、他国と比較して取得が比較的容易です。
さらに、ベトナムと日本は文化的な共通点が多く、家族や社会に対する責任感や真面目さ、努力家といった共通点があります。ベトナム人にとって親しみやすい食べ物やアニメ、音楽など、ベトナム人が好む要素も日本には存在しています。
また、日本は技術の先進国として知られており、ベトナム人は日本での就労を通じて高度な技術や知識を学ぶことができます。同時に、より高い報酬を得ることも可能です。
これらの理由から、ベトナム人は日本を選ぶことで、海外での新たな経験を得たり、技術を学んだり、より良い将来を築くことができると考えています。
仕事上の礼儀作法および文化ルール
ベトナム人は真面目であり、自分の仕事に誇りを持ち、最高の成果を出すことに熱心です。彼らは真剣に取り組み、責任感を持って業務を遂行します。
また、ベトナム人はチームワークを重視します。仕事を成功させるために協力し、お互いに助け合い、仕事の負担を分かち合うことを好みます。協力と信頼の精神があり、チーム全体の目標達成に向けて努力します。
ベトナム人はNOを言いにくい傾向があります。これは、相手を傷つけたり失礼な印象を与えたりすることを避けるためです。したがって、はっきりとNOと言われない場合でも、相手の反応をよく観察し、言外の意味や気持ちを察することが必要です。
能力主義もベトナム人の特徴です。彼らは仕事での能力を重視し、自己成長とプロフェッショナリズムを追求します。ベトナム人は教育やトレーニングに積極的に取り組み、自身の能力を高めることに意欲的です。能力や実績に基づいて評価されることを望みます。
これらの仕事上の礼儀作法および文化ルールを尊重し、ベトナム人との業務において適切なコミュニケーションと協力を行うことで、円滑な関係を築くことができます。お互いの理解と尊重がもたらす良好な労働環境によって、ベトナム人は仕事に喜びと充実感を見出すことができるでしょう。
仕事で、喜びの作り方
ベトナム人は自国の文化に誇りを持っています。ベトナム人と接する方は、それを尊重し理解することが重要です。彼らとのコミュニケーションにおいては、ベトナム文化や伝統について学び、話すことが喜びの一つとなります。
また、ベトナム人は家族との絆が強く、仕事と家庭をバランス良く両立させることが求められます。仕事環境では、旧正月や結婚、奥様の出産時など、休暇を取りやすい環境づくりやサポートが重要です。家族のことに気を配ることは彼らにとって喜びの源となります。
さらに、ベトナム人は人前での注意を避けることが好まれます。注意するときには、まずポジティブなフィードバックを与えることで、相手を傷つけたり恥をかかせたりしないようにします。お互いに協力し、自分の意見やアイデアを自由に出せる環境が、ベトナム人にとっての喜びにつながります。
また、明確なキャリアパスの提供も重要です。ベトナム人は将来のキャリアの方向性や成長の機会を知ることを望んでいます。明確な目標を持ち、キャリアの成長に向けたスキルやトレーニングの提供がベトナム人のモチベーションを高める要素となります。
これらの要素を考慮し、ベトナム人との仕事環境を築くことで、彼らは喜びを感じながら働くことができるでしょう。
4.ベトナムに関する有用な情報源